新世界より
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/14
- メディア: 文庫
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新世界より
久しぶりに長編小説読んだー。上巻、中巻、下巻、あっという間に読んだ。
SF小説。
1000年後の日本。違和感なく、突っ込みどころなく、すごく緻密に作られてる小説。
呪力を手にし、不安要素は全て排除し、管理された世界で、暮らす人々。
美しい自然と不思議な生き物達。
読んでて景色が浮かんでくるくらい、綿密。
その世界の倫理に引っかかる子供を処分する不浄猫。
バケネズミと人間との戦い。
文明が衰退し、こんな世界になった経緯。人間の心理状態。
最初に張られたいくつもの伏線が回収されるたび、引き込まれる。
悪鬼が出るとこはハラハラしっぱなし。
そして、人間の怖さを描くの、とても上手。
バケネズミがね、人間臭くて、すごく切ない。