未来より君を信じた

僕は恋に落ちた。
柔らかな指先で愛のしるしをなぞった。
柔らかな口づけで、世界が止まった。
ただ、君を見つめていたい、痛みが夜に溶けるまで。
神様なんていなくても、僕らは何かを信じていた。
君を抱きしめていたい、ブルーがグレーに変わるまで。
誰かに笑われたっていい、それだけを信じていたい。
僕らに未来はなくても、それでも、君に逢えて良かった。